(1) 事象と力の原理を混同してはならない
フーコーの振り子は、赤道以外の場所では、地球の自転によって振り子の振動方向がみかけ上少しずつ回転するという実験で、現代物理学では、地球が自転していることの証明とされています。
18世紀フランスの物理学者、レオン・フーコーは、赤道以外の場所では、地球の自転によって振り子の振動方向がみかけ上、北半球では右回りに、南半球では左回りに回転すると仮説をたてて、長いロープの振り子で実験をします。結果は、仮説どおりになり、地球の自転を証明したとされています。
フーコーの振り子の振り子の原理は、やはりフランスの天文学者のギュスターヴ・コリオリが提唱した、コリオリの力という地球という球体における運動エネルギーの軌道で説明されます。
現代物理学は、地球という球体における運動エネルギーの軌道を、二次元の平面上で数式化して、回転座標系における慣性力と定義しました。それがコリオリの力です。そして、これで地球の自転を説明しました。
しかし、コリオリの力というのは、重力を前提とした星での、運動エネルギーの軌道という事象であり、その仕組みである原理ではありません。
事象と原理を混同しているのです。事象を慣性エネルギーに置き換えることはできません。現代物理学の自転の説明はナンセンスです。コリオリの力は詭弁です。
フーコーの振り子もコリオリの力も、事象であり、力とか原理とはなりえません。私には、現代物理学者のやコリオリの力の説明は、まるで裸の王様の論理としか聞こえません。
の現象は、気象でおきる渦の原理と同じであり、振り子のロープの波動は円錐を形成し、台風やハリケーンなどの気象現象でおきる逆円錐とは逆の回転、つまり北半球では右まわり、南半球では左まわりをすると考えるべきでしょう。
(2) 上昇気流や下降気流で起きる渦の原理
現代物理学では、台風やハリケーンなどの下降気流で発生する渦が、北半球では左回転、南半球では右回転となるのは、コリオリの力で説明されています。
しかし、コリオリの力というものは、あくまで見た目の現象であり、力作用の原理ではありませ。大気の下降気流の渦の回転方向をコリオリの力で説明するのは間違っています。
(3) 渦の原理
下降気流の向きが垂直であれば渦は起こりません。渦の回転の方向を論ずる前に、渦が何故起きるのかを論ずるべきでしょう。
これは、重力が影響しているのですが、現代物理学は重力を説明していないので、質量の概念を持ち出しても何の役にも立ちません。現代物理学は重力の傾きを無視するでしょう。
質量の存在を否定した新宇宙概論では、重力は電磁力であるとして、磁束は電子が通る空間ですから、その電磁力は磁束の中心に対して左方向に働きます。つまり、重力は東側に傾いています。
この傾きによって、雲に高低が起きて、螺旋回転をはじめると考えるべきです。上昇気流や下降気流に一定方向の角度がなければ渦は発生しないのであり、渦が発生するということは、気流が傾いていることを示します。
(4) 渦の回転方向の原理
4
つぎに、渦の回転方向ですが、これも、新宇宙概論では、正電荷の存在を否定していて、地球の地磁気は、地球の中心に磁束があり、電子の密度の濃い薄いで電子の流れが起きている現象だとしています。
電子は北極から磁束に入り南極を抜けて大気の外側をまわり、また、北極から磁束に入ります。
北半球では、下降気流によって上空に集まった雲は電子を伴っていて、雲は北極に流れます。この流れと重力による下降気流が東に傾いているために、渦は左まわりとなります。
南半球では、雲の電子は、磁束をまわらないで、直接南極に流れるので、渦の回転方向は右まわりとなるのです。
(5) 偏西風とは
また、偏西風は、上昇気流や下降気流で起きる渦でおきるカルマン渦列と考えるべきでしょう。そして、その方向は、重力の傾きが影響しています。従って、地球の自転方向と重なると考えられます。