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黒い粉と体調不良の関係「黒い粉」は、プルトニウムではなくウラン
それでは、この「黒い物質」の放射線の源はなんでしょうか。 私は、今回の震災後の放射能被害は、福島第一原発の事故によるもとの、チッソ石油化学(株)五井製造所の劣化ウランの倉庫の燃焼事故による劣化ウランのエアロゾル化によるウラン238の大気中の拡散による汚染とがあると主張しています。 セシウムやストロンチウムの健康被害と、ウラン238の重金属による健康被害を分けて対処しなければならないと訴えています。 この考えでいけば、この黒い粉の正体は、プルトニウムではなく劣化ウランということになります。ウランだとすると、「黒い物質」の説明は、ウランのイオン状態による色の変化がしてくれます。 ウランのイオン状態による色の変化は下記のとおり。 3価(紫色) 4価(緑色/茶色) 5価(黒色) 6価(黄色) 震災後の3月22日に、東京や横浜で黄色い粉がやはり高い放射線を出していると話題になりました。政府は、スギ花粉だとしましたが、ウラン6価では黄色です。また、ウラン4価は、スギ花粉と類似している色ではないでしょうか。そのウランの出元が、チッソ石油化学(株)五井製造所の劣化ウランの倉庫だとすれば、このときの黄色い粉も、劣化ウランだったのかも知れません。 この黄色い粉も、今回の黒い粉も、政府はその物質がなんであるのかわかっているはずです。わかっていて、スギ花粉だとしたり、藻やカビの一種だと意図的に情報を流しているとしか思えません。なぜなら、スギ花粉でも藻やカビでは、放射線との関係は説明できなからです。 体調不良の原因は、劣化ウラン
東日本の人々の体調不良は湾岸戦争に従事した兵士と同じ劣化ウランの健康への影響は、クウェートやイラクの人々が後遺症に苦しんでいて、米軍の兵士自身も、この後遺症に苦しんでいます。公式には米軍は、劣化ウラン弾との因果関係を否定していますが、関係があるのは周知の事実です。 クウェートやイラク、そして湾岸戦争に従事した米軍兵士が苦しんでいる、鼻血、喉の不調、咳、鼻の痛みと、下痢、倦怠感、頭痛、そして免疫力の低下などの症状と、東日本で頻発する体調不良は同じ症状です。 最近では芸能人が、次々と、体調不良を訴えていて、放射能汚染や健康被害をデマや風潮とするプロパガンダの最前線にいた芸能人が、放射線被害を逆に市民に周知させるとは、政府関係者には想定外のことだったでしょう。 東京の湾岸地域が劣化ウランの燃焼事故による汚染の影響を受けているとすれば、体調不良などの健康障害の症例は、イラクやクウェート、そしてこの戦争に従事した米軍兵士の症例と一致するのは当然でしょう。 政府は、劣化ウランの燃焼を認めないと思います。なぜなら、劣化ウランの存在に注目が集まることを避けているからです。しかし、子供たちを中心とした爪検査でのウランの検出報告、セシウムやストロンチウムでは説明できない体調不良など、「ただちには健康に影響がない」とした「ただちに」の猶予期間はとっくに過ぎています。 放射線による健康被害は、セシウムやストロンチウムだけではなく、ウラン238にも配慮するべきであり、湾岸戦争での劣化ウラン弾のレポートを研究し、東日本で体調不良を訴える人々の治療に反映するべきでしょう。 また、千葉のチッソ石油化学(株)の劣化ウランの燃焼事故を再検証し、実際にどのくらいの劣化ウランが燃焼したのか調査するべきです。事故後の6月に倉庫を新築したと聞いていますが、燃焼前の倉庫の大きさや、劣化ウランの在庫の入出庫歴、そして搬入経路など基本的なデータを開示するべきです。 |