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3号機はプルトニウムの核爆発
2011年3月11日に日本の東北を襲った地震は、新型の濃縮プラントの原子炉を襲った。4号機は停止中で、稼動していた3号機は地震で緊急停止した。 職員はメルトダウンが起きる心配も、使用済み核燃料ではなく、拡散筒が入れられている燃料プールの水素発生はないと判断していた。 しかし、13日の14時に3号機の原子炉内の温度が急上昇した。原子炉内の拡散筒を覆っていた軽水の水位は下がり、拡散筒が高温状態になっていた。 これは、チェルノブイリ事故と同じで、地震の揺れで拡散筒内の濃縮ウランが臨界が起こしたのである。 この臨界で原子炉内の温度が上昇し、軽水が沸騰して水素が発生する。 14日11時に、原子炉内炉内の濃縮中のプルトニウムを包むように水素爆発が起き、炉内でインプロージョン(爆縮型)の過早核爆発を誘発した。 原子炉はこの衝撃に耐え切れずに破壊。核爆発による衝撃波をともなう爆発がおきた。 インプロージョン型(wikipediaから引用)
インプロージョン型(英:Implosion)または爆縮方式は、英語のexplosion「爆発」という語のex-(外へ)という接頭辞をin-(内へ)に置き換えた造語で、「爆縮」はその和訳である。爆縮方式とはその名の通り、プルトニウムを球形に配置し、その外側に並べた火薬を同時に爆発させて位相の揃った衝撃波を与え、プルトニウムを一瞬で均等に圧縮し、高密度にすることで超臨界を達成させる方法である。長崎市に投下されたファットマンで採用された。 プルトニウムは自発核分裂の確率が高く、プルトニウム原爆は過早爆発防止の為にこの方式でのみ実用可能となるのに対し、ウラン原爆はインプロージョン型、ガンバレル型のどちらでも可能である。
3号機の爆発は2回続けて起きているが、1回目は原子炉内の水素爆発で、二回目は、原子炉内での水素爆発で、炉の中心にあったと思われるプルトニウムが、インプロージョン(爆縮)により核爆発を起こした。ただし、この核爆発は、不完全な過早爆発である。 福島第一原発では、発電プラントとしての原子炉事故とウラン濃縮プラントの原子炉事故が同時におきたのである。そして、チェルノブイリ同様に、臨界を引き起こしたのは地震である。地震による揺れで臨界が発生し、チェルノブイリでは、拡散筒が干渉することで広島に落とされた原爆と同じガンバレル型の核爆発がおきた。 これに対して、福島第一原発では、水素爆発が、濃縮中のプルトニウムを核爆発させた長崎の落とされたインプロージョン型の核爆と同じ爆発を引き起こしたのである。 |