「墜落」ではなく「滑落・転落」に対処すべき
鳶職(とびしょく)とは、高所作業の専門職の総称です。本来は、木造軸組工法の家屋の建築を担う職人をさしていましたが、現在では、足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶(橋梁工事等)、送電鳶 などに分類され、この作業における墜落防止対策が高所作業の安全基準となってきました。
これに対して、低層住宅での雪下しや太陽光パネル設置など屋根上での高所作業の安全システムを同じに考えるのは間違ってはいないでしょうか。屋根上での傾斜面での作業では、足を滑らせて「墜落」に至るわけであり、「滑落・転落」という事象に対する安全対策が求めらなければなりません。
仮設足場、鉄骨、橋梁、送電等の高所作業 | 墜落に対処するシステム |
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雪下しやパネル設置など屋根上での作業 | 滑落に対処するシステム |
「墜落」ではなく「滑落・転落」に対処するには、従来の足場工法から無足場工法への転換が必要です。木造低層住宅における無足場工法のシステムを開発しました。