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経済の現状とデフレの原因
日時: 2005/10/04 17:44
名前: hashimoto

 日本経済は、公需と民需とで成立する経済です。そして、この公需の比率が先進国よりも高いことをまず認識するべきでしょう。

 この分野で、特殊法人や談合などの経済モラルの崩壊を招き、かつて貨幣の信用収縮による不況の打開策としての公共事業の拡大は、土木・建設の産業の供給能力の過剰を招きました。

 また、民需の経済では、ベルリンの壁の崩壊以降、東側の社会主義諸国が、西側の資本主義経済圏に流れ込み、特に中国の生産力は、世界の工業製品の供給能力を著しく向上させています。

 日本の製造業は中国に進出して、国内の空洞化を促進して、中国の工業製品の輸入は、国内の物価を押し下げています。日本は、バブル崩壊以降の、内需拡大政策で肥大化した公需と、世界的な工業製品の供給過剰の民需の中で、いわゆるデフレスパイラルに陥っているのです。